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2007年2月17日に東京大学にて第3回乳酸研究会が行われました。乳酸研究会は代表世話人の東京大学大学院総合文化研究科の八田秀雄先生を中心に2005年より毎年開催され今年で第3回目を迎えました。年を追うごとに参加人数も増加し、今年は153名が参加して会場は満員となり、活発なディスカッションが行われました。
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▲代表世話人の八田先生 |
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▲満席の会場 |
今回は、実際のトレーニング現場で乳酸値を活用されている研究者の方々から実践的な乳酸測定についてのご講演、さらに視点を変えて、食品としての乳酸の役割についてのご講演と興味深い内容が盛りだくさんでした。
実践的な乳酸測定についてのご講演では、学問的なスポーツ科学の観点からアプローチした乳酸について、特にジュニア選手とシニア選手のデータ比較を切り口として様々な競技分野での活用についてご講演いただきました。
最初に、国立スポーツ科学センターの榎木泰介先生からは、乳酸のエネルギー代謝について、重要な役割をもつ乳酸輸送担体(MCT)について解説いただき、乳酸を中心としたエネルギー代謝や乳酸測定の意味についてご講演いただきました。
次に、財団法人全日本スキー連盟の伊藤穣先生より、スキー競技のトレーニングにおける乳酸測定の活用について、上肢のみの運動または下肢のみの運動での違いや、ジュニア選手とシニア選手の乳酸値の違いなどについてご講演いただきました。
3番目には、これまでとは異なる切り口で、味の素株式会社加工食品開発・工業化センターの黒田素央先生より、食品の風味に対する乳酸の役割についてご講演いただきました。食品開発における呈味成分探索の手法とその中における乳酸の役割をご説明いただき、「おいしさ」に乳酸が関与していることがわかりました。
4番目には東京大学大学院総合文化研究科の加藤麻衣先生より乳酸摂取が運動中の乳酸を中心とする糖代謝に及ぼす影響についてご講演いただきました。グルコースに比べて乳酸は1つの反応でピルビン酸になりミトコンドリアに入ってすみやかに酸化されエネルギーとして使われるためより利用しやすい基質で運動前に摂取すると有効だというご講演いただきました。
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4演題終了後の休憩時間には、弊社の乳酸測定機「ラクテート・プロ」の展示ブースは多くのお客様で賑わいました。実際の測定方法に対してご説明させていただいたり、乳酸値や心拍数のデータ解析ソフト「MEQNET LT Manager」のデモンストレーションなどを行いました。
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▲にぎわうアークレイ展示ブース |
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▲後半の座長の前嶋先生 |
後半の演台の座長は専修大学の前嶋孝先生です。
次に、浜松ホトニクス株式会社スポーツホトニクス研究所の星川佳広先生よりサッカー選手の有酸素能力の評価についてご講演いただきました。サッカーの試合においては前半の方が強度の高い運動を行うためか後半よりも前半の方が血中乳酸濃度は高くなること、また乳酸応答とVO2maxについて縦断的に追跡された結果についてご講演いただきました。
最後は日本体育協会スポーツ科学研究室の森丘保典先生より陸上競技とスピードスケート競技の事例から血中乳酸測定をトレーニングに活かす取り組みについてご講演いただきました。乳酸値の個人内変動やレースパフォーマンスやトレーニングへの応用、ジュニアからシニアへの変化などについてご講演いただきました。
いずれの演題も終了後にはフロアよりたくさんの質問が寄せられ、参加者の乳酸測定に対する関心の高さが伺われました。
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全ての先生のご講演終了後、6名の先生方が壇上に上がられ、乳酸測定を如何に利用しているかについて、乳酸値の高、低値をそれぞれ競技ごとでどう考えたらよいのか、乳酸はエネルギーとして使えるのかなどパネルディスカッションが行われました。フロアからの質問に対して、パネラーの先生方からそれぞれのお立場や切り口でお答えいただきました。
パネラーに対して多くの質問が寄せられ、活発なディスカッションが行われました。
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▲パネルディスカッション |
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▲懇親会の様子 |
講演、パネルディスカッション終了後、ラウンジにて懇親会が行われました。ワインとお食事を楽しみながら懇親を深め、盛況のうちに第3回乳酸研究会が終了いたしました。
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関連ページ:乳酸研究会の先生方に聞く
http://www.club-arkraysp.net/lact/index.html
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