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HOME > セミナー情報> 第11回日本糖尿病教育・看護学会学術集会 ランチョンセミナー
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第11回日本糖尿病教育・看護学会学術集会 ランチョンセミナー
 2006年9月16日(土)17日(日)の二日間、国立京都国際会館にて第11回日本糖尿病教育・看護学会学術集会が開催されました。アークレイは学会二日目の9月17日(日)、メインホールにてランチョンセミナーを共催致しました。来年の本学術集会の学会長である千葉大学看護学部老人看護学教育研究分野教授の正木治恵先生を座長にお迎えし、関西電力病院院長の清野裕先生から、「糖尿病療養指導スタッフへのメッセージ」と題した御講演をいただきました。以下にご紹介します。


▲左:正木治恵先生 右:清野裕先生

糖尿病対策推進会議
 日本人は欧米人に比べて糖尿病になりやすく、わずかな肥満や体脂肪が発症のきっかけになりうる。糖尿病には自覚症状がなく、発見時から定期通院に至るまで7〜8年放置されることが多く、通院中断や医師を転々とする例も多い。糖尿病に特有の合併症が増加する事は、医療経済の面からみても将来にわたる大きな問題である。
 昨年、日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が共同して糖尿病対策推進会議が設立された。三者が糖尿病対策に取り組むことで、急務とされる糖尿病の発症予防、早期発見、合併症の予防対策を促進するとしている。
 かかりつけ医と糖尿病専門医は役割を分担し、機能分化を促進することが重要である。たとえば日常的な診療はすべてかかりつけ医にまかせ、専門医は治療方針の確立、精査、重症化したときのケアに特化すべきである。糖尿病対策推進会議では『糖尿病治療のエッセンス』を発行した。

関西電力病院での取り組み
 関西電力病院では、かかりつけ医との役割分担によりプライマリケアは最小限にとどめ、糖尿病療養指導スタッフの役割を入院患者にできるだけシフトするようにしている。また、糖尿病療養指導スタッフが職種ごとに施設を越えたコミュニケーションを行い、地域の支援を行えるような環境を作っている。具体的には糖尿病療養指導士によるクリニックのスタッフ教育も重要であり、クリニックの医師からの要望も高い。
 糖尿病チーム医療においては、患者をチームの輪の真ん中において特別扱いしてしまうのは本当の意味でのチーム医療とはいえないと考える。私は、患者はチームの一員であると位置付けており、治療に参加するにあたって、対等の目線で治療に関する討議をするべきであるという方針である。

世界の糖尿病とIDF(国際糖尿病連合)
 1985年に3,000万人であった世界の糖尿病人口は、2003年には約2億人になっており、2025年には3億3,000万人に及ぶと推定されている。なかでも日本を含めたアジア地域では今後ますます糖尿病が増加すると見込まれている。世界150カ国以上が加盟し、世界中の糖尿病患者の生命の向上と糖尿病の治療の発展と予防を目指す団体であるIDF(国際糖尿病連合)は、世界を7つの地域に分けて活動しており、わが国は西太平洋地域(IDF-WPR)に属している。私はこのIDF-WPRにおいてChair Electを務めているが、IDF-WPRは将来患者数の著しい増大が見込まれる東南アジア、オセアニアなどの地域からの加盟拡大をはかっている。

糖尿病療養指導スタッフへのメッセージ
 海外、特に欧米、オセアニア、香港などでは国際舞台で活躍する糖尿病療養指導スタッフには看護師が多く、先述したIDFにおける活躍もめざましい。わが国の糖尿病療養指導スタッフにも国際舞台での教育・ケア・研究の推進が期待されている。糖尿病療養指導スタッフの皆さんが日々の医療活動の中でエビデンスの発信に取り組み、海外への支援活動に参加されることを望むとともに、地域医療と国際社会の両方で力を発揮されることを期待する。


 御講演のなかで、清野先生からは最新の膵島移植についても解説を頂き、実際の手術の模様を撮影した映像を御紹介下さいました。聴講されたみなさんは、糖尿病領域における医学の目覚ましい進歩を実感されたのではないでしょうか。  客席数1,000席の会場は開場とともに入場される来場者で満たされ、急きょ二階席を開放するほどの盛況ぶりでした。ご来場いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。
 
 本セミナーは「AID Vol.10」にて特集しております。
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