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2006年1月7-8日に和歌山市で行われた、第9回日本病態栄養学会年次学術集会にて、アークレイと日本病態栄養学会共催のランチョンセミナーを開催しました。
座長に京都大学医学部附属病院 糖尿病・栄養内科 教授の稲垣暢也先生を、演者に東京慈恵会医科大学附属第三病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 診療部長の横山淳一先生をお迎えし「血糖値との上手な付き合い方」という演題で、ご講演いただきました。講演の内容を以下にご紹介します。
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▲座長の稲垣暢也先生 |
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| ▲演者の横山淳一先生 |
糖尿病の治療目標は、糖尿病性細小血管合併症及び動脈硬化性疾患の発症、進展を抑止し、健康な人と変わらない日常生活を送り寿命を全うすることである。そのためには、血糖値を無理なく、不安なく、生活を楽しみながらコントロールし、血糖値をよき友として、上手に付き合っていくことが重要となる。
血糖値は「空腹時血糖」と「食後血糖」がコントロールの評価の指標となる。「早朝空腹時血糖」は前日の血糖コントロールを反映することから血糖コントロールの指標とされてきたが、「食後高血糖」は大血管障害と関連があることが報告され、注目されている。
食後高血糖抑制の対策としては、まずは『生活習慣の改善』を行い、場合によっては『薬物療法』を行う。また、それらの効果を確認するために『血糖自己測定の導入』が重要である。
最近、食事の摂り方について、「カーボカウンティング(CC: Carbohydrate Counting)」や「グライセミック・インデックス(GI: Glycemic Index)」という考え方が報告されている。CCは食事の中で血糖値を上昇させる炭水化物の量に着目したものであり、GIは同じカロリーの炭水化物でも血糖値の上昇が異なることに着目したものである。特に、GIに関する研究のメタ解析では、低GI食の実施は高GI食と比較してHbA1cの0.43%の低下を示したことが報告されている。GIについては個々の数字にこだわるのではなくGIが大まかに高いか低いかを考慮してメニューを考えることで、簡単に食事療法に取り入れることができる。
脂質については一価不飽和脂肪酸を多くとる方がよい。低GIかつ高一価不飽和脂肪食の具体的な食事として、地中海型食事が勧められる。南イタリアの伝統食をみると地中海型食事であり、炭水化物にパスタを、脂質にオリーブオイルを使用し、野菜などをふんだんに使ったバランスの取れた食事法である。
東京慈恵会医科大学附属第三病院では患者会で実際に地中海型食事の食事会を年に2回開催している。食前と食事開始から2時間後の血糖値を測定しているが、多くの患者さんの血糖値が上がらない結果となっている。また、このとき実際に血糖を測定することで、患者は食べ方や食事内容によって血糖値が変わることを実感することができる。
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現在血糖自己測定はインスリン療法の方にしか保険が適用されないが、血糖自己測定を食事療法と組み合わせることで高い教育効果が得られる場合もあるので積極的に利用したい。
また、良好な血糖コントロールには低血糖がつきものである。低血糖は患者にとっては精神的な負担が大きいことを医療者はよく理解し、その対処法について十分教育する必要がある。
医療者は、患者が上手に血糖値と付き合っていけるよう、食後高血糖の具体的な対策として、摂取エネルギーの適正化とともに、炭水化物の量と質に重点を置き、血糖自己測定をうまく取り入れることが大切であろう。
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▲満席の会場は大盛況でした |
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200名の会場は満席となり、立ち見で聴講される方もいらっしゃいました。会場に足を運んでくださった先生方にはこの場をかりて御礼申し上げます。ありがとうございます。
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