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2005年9月17日、記念すべき10回目を迎えた日本糖尿病教育・看護学会学術集会は福岡国際会議場で開催されました。
9月も半分を過ぎたというのに、博多の町はまるで真夏のような陽射しで全国から集まる糖尿病医療従事者、約2,000名を迎えました
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▲座長の嶋森好子先生 |
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| 講演1: |
「1型糖尿病におけるSMBGとインスリン療法」 |
| 演者: |
南昌江内科クリニック 南 昌江 先生
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| ▲演者の南昌江先生 |
SMBGは1型糖尿病においてインスリンと違って必須というわけではない。患者様の中には一見してわかるようなSMBGノートへの虚偽の記載もあるし、診察前にあわてて測定機のメモリーを書き写す患者様もいらっしゃる。医療者は高い数値を見て責めないことが大切である。ほかの誰のためでもない、患者様自身のために測るのだとの理解を得る必要がある。また、血糖値を測ったあとで、なぜそのような値になったのかと過去を振り返り、今後どうすればよいかと未来の行動を考えることが重要である。そこで考えた原因やとった対処法をメモしたものがSMBGノートであるべきである。
日頃私は、「いつの血糖値が高いのかをご自身で見つけてきてください。」と指導している。決して高い結果を責めるようなことをしてはならない。いずれにしても、SMBGを行うことで患者様が血糖値に振り回されるような人生を送ることがないよう、医療従事者は心掛けねばならない。
私は三年前から毎年ホノルルマラソンに挑戦している。これは私の患者で、エアロビクスで活躍している大村君や、元気な1型糖尿病の患者さんたちに刺激をうけ、私も何かに挑戦してみようと思ったことがはじまりである。しかしホノルルという海外で、フルマラソンへの挑戦に不安がなかったわけではない。いつでもSMBGで血糖値が確認でき、自分で対処できる、と思ったからこそ挑戦することができたし42.195kmを完走することもできた。もしSMBGがなく自分の血糖を知ることができなければ、私は挑戦することすらできなかったと思う。
SMBGは一つの手段に過ぎないが、それをうまく使うことでより安心な楽しい人生を送ることができると思う。
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| 講演2: |
「2型糖尿病におけるSMBGの有用性(インスリン非使用症例への導入)」 |
| 演者: |
東京慈恵会医科大学附属青戸病院
糖尿病・代謝・内分泌内科 蔵田 英明 先生
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| ▲演者の蔵田英明先生 |
糖尿病の合併症といえば細小血管障害に目が行きがちであるだが、実際には糖尿病患者様の主な死因は心血管イベントであることが、国内外を問わず明らかにされている。糖尿病症例では新規に心筋梗塞を発症する割合は、心筋梗塞の既往のある人以上に高い。すなわち糖尿病であるということ自体が虚血性心疾患を有するのと同様のリスクであると考えて管理すべきである。
2型糖尿病におけるSMBG導入の目的は、自覚症状がほとんどない糖尿病を自覚させることで血糖コントロールの動機付けを行い、最終的には細小血管症の発症・進展、動脈硬化症の発症を予防することである。また、可能であれば軽症例にも導入し食後血糖を含めた血糖管理をおこなうことで動脈硬化症の発症の予防としても活用できるであろう。
食事指導と投薬により一度は改善した血糖コントロールが再び悪化したためSMBGを導入した症例を紹介する。この患者様はインスリン導入を拒否されたためSMBGを導入したところ、薬剤投与を変更することもなく、再度良好なコントロールを取り戻すことに成功した。この方のSMBG手帳を見ると、空腹時の血糖値、測定した時間、食事の内容、体重などが非常に細かく記入されており、血糖値を測りながら自らの生活にフィードバックをかけている様子がうかがえた。
現在、インスリン自己注射症例のみに保険適用されているSMBGだが、この導入によって通院回数を少なくすることが可能となり、QOLを改善し、さらには医療費の削減までも可能になると考えている。
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会場にはお弁当なしでも聴講される方も多く、1000名以上の方にご聴講いただきました。会場に足を運んでくださった先生方にはこの場をかりて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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 ▲会場の様子 |
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